掃溜

短歌だったり短歌だったり SCP財団に関する活動はしません。

短歌置き場

 

 

  • それはいつから愛になったのだろうボトルの中で沈下せり梅
  •  染み込んだ涙の処理をまだ知らず我は盆に一人帰れず
  • 背後にはメトロノームのごとき君祝辞を告げし春は過ぎゆく
  • 一段目、二段、三段、四段目、ミミズの死骸で六と七段、
  • 猫舌の君が握りし缶コーヒー「手の皮だけはあつかったのよ」
  • 差し出すは取っ手のかけたマグカップ君の温度が指に伝わる
  • 偶然は我が作った一瞬で嘘をつかない日々に別れを*1
  • 「15分待ってて」準備は9分でもう済んでるの待たせてるだけ
  • 「赤よでろ」マーブルチョコに願かけて今日の運勢ちょっぴり苦い
  • 窓枠の四角い舞台の中で君少しはこちらを見てはくれぬか
  • 通り雨 持っていたこと後悔しあなたと二人折傘並べ
  • 今すぐに君に会いたい時があるもちろん会いたくないときもある

*1:この歌の著作権短歌甲子園の方にあります